スポンサードリンク
TDM(薬物治療モニタリング)
病院薬剤師の重要な仕事の一つにTDM(therapeutic drug monitoring:薬物治療モニタリング)という業務があります。簡単に言うと、医薬品の血中濃度を測定し、それに応じて投与計画を立てる治療法を言います。
このTDMは全ての薬剤に有用なわけではありません。 これは、「さじ加減」の非常に難しい薬、免疫抑制剤、抗生物質、気管支喘息治療薬、抗てんかん薬、心不全治療薬、不整脈治療薬、などを使用する場合に行なわれます。
これら「さじ加減」の難しい医薬品の場合、例えば臓器移植時に使用される免疫抑制剤は、ある同じ量を患者さんに投与しても、効果が出ずに拒絶反応を抑えられない患者さんがいたり、逆に効果が出すぎて免疫を抑制しすぎて感染症の危険性が高まってしまう患者さんがいたりする事があるのです。
その為、患者さん個々人に最も適した使用量、使用期間などを決めるために、医薬品の血中濃度をモニタリングして、その濃度に応じて投与方法の調節が行なわれるのです。
また、有効な治療濃度域が狭い薬剤や、治療濃度域と中毒域が隣接している薬剤にもTDMは有効です。 さらに、投与量と血中濃度が比例せずに非線形な動態を示す薬剤は、薬剤のちょっとした増量でも一気に中毒域に入ってしまうので、こう言った薬剤にもTDMは有効です。
その他、体内動態の個人差が大きい薬剤、患者の肝機能や腎機能などの要因により体内動態に影響を受けるような薬剤などにも有用です。
TDMは病院において、医師と薬剤師が共同で行なう重要な業務で、薬剤師の高い専門知識、技術が求められる業務です。医師との共同で行なう作業であり、病院薬剤師としてよりやりがいを感じる業務かもしれませんね。
カテゴリー:就職先1:病院
「TDM(薬物治療モニタリング)」の記事は参考になりましたか?
TDM(薬物治療モニタリング):関連記事
医薬品の管理と供給
医薬品の管理と供給と聞くと、簡単な業務に聞こえるかもしれません。しかし、意外に責任の大きい大切な業...
医薬品情報の管理
医薬品は情報が伴って初めて身体にとって有用なものとなります。逆に言うと、情報がなければ、身体にとっ...
注射薬の調剤
一般的に注射薬は、内服薬と比較して、効果が強い、効果発現までの時間が短いという利点があります。また...
薬歴管理
薬歴管理は、医薬分業が進む中「服薬指導」と同じくらい、薬剤師に求められている業務でしょう。 これは...
服薬指導(入院・外来)
最近特に薬剤師に求められている「服薬指導」、これは、なんとなくどんな仕事か想像できますね。文字通り...
製剤・調剤
薬剤師の仕事はとても多岐に渡りますが、一番良く耳にする仕事は、「調剤業務」ではないでしょうか。 と...
病院内の薬剤師とは
薬剤師の働く場は沢山ありますが、では病院の薬局で働いている薬剤師の仕事はいったいどんな仕事内容なの...
薬剤師のお仕事は色々な事が求められます。処方箋に従って調剤し、患者に薬の説明をして渡す服薬指導の他にも、 薬歴管理などもする必要が有ります。また、病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社など、働く場所によって、求められる仕事も少しずつ変わってきます。
特徴的なところでは、調剤薬局では、医療事務として調剤レセコン入力業務も求められる場合もあります。管理人自身、パソコンは苦手で、レセコンの使い方などは練習しながら覚えましたが、簡単にはいかず色々メーカーさんに問い合わせしながら覚えて言った経験が有ります^^;